『農地共有・文化共生基金』のための出資のお願い
 科学文明の急激な進行が、経済の活動を団の境界線で制御できない状況を作り出しています。世界中で、国境をこえた企業の誕生、企業合併、市場・金融再編が始まっています。農業分野も例外ではありません。近年この激流の中に引き込まれつつあります。

 我が国の食糧自給率は極端に低下し、輸入食料品が巷に溢れています。一方、私達の社会は高齢化、少子化が急速に進み、新規就農者が医者になるよりも少ない状況の中で、これまでの農村社会の存立を支えてきた小土地所有制の崩壊が起こり始めました。地域社会は、今、人間の定住機能を失いつつあります。このままでは近い将来、わが国の農業は確実に崩壊するでしょう。こうした状況変化を、私達は歴史的な転機として捉える、つまり「人間の生命を支え、地域社会を形成してきた食料・農業生産の在り方に、決定的な方向転換を促す時がきた」と捉える必要があると考えます。

 科学文明が犯した人災である地球の温暖化や環境の汚染・破壊により、多くの生物が絶滅し、あるいは絶滅の危機に瀕しています。また、アトピー性皮層炎等アレルギー疾患の多発、環境ホルモン問題等を考えますと、私達の世代は、子供達や孫達のためにも、そして自分自身のためにも、今、健康にやさしい食物、農業生産の回復と地域社会の再生のために取り組む必要があると考えます。

 そして、21世紀を、私達人問と、全ての生物達との共生の世紀にする必要があると考えます。そこで、私達無茶々園は新しい提案を致します。

 私達無茶々園は、「生産者と消費者の問に農地の共有・文化の共生の関係をつくる」という取り組みを開始したいのです。そして、農業と消費の関係、つまり“作る・食べる”の関係を今よりもはるかに進化させたいのです。また、このことを通じて、農村空間を、“バイオセラピー空間”として再構築を目指したいのです。

 今後、私達農業者は、地域社会に閉じこもることなく、日常活動の範囲を積極的に拡大し、都市消費者とも交流連携を深め、食と農の分野を通じて、生産者も消費者も、ともに健やかに共生でさるような環境条件を作ることを目指したいと思っています。

 農地は、農業者にとっては工場と同じく生産の場であります。しかし、現在の税法上では工場は償却資産であり損金に算入できますが、農地の資産償却は認められていません。今後農業分野でも、市場経済化が一層進展すると思われます。こうした中で、生産の基盤である農地は、収益性の高い企業的農業者や、まもなく認められるであろう株式会社等にとっては、容易に入手できますが、零細な農業者やその集団である無茶々園の様な組織では、資金力が弱いため、益々高嶺の花という状況になると思われます。

 しかし、私達の志は高いものがあります。皆様とともに“農地の共有・文化の共生”という課逝に取り組み、食と農の分野を通じて、生産者と消費者が共生できる環境を作る。そうした環境づくりを通じて健康で多様な農村空間を再構築したいのです。

 このため、この度、消費者の皆様とともに「農地共有・文化共生基金」を作ることとしました。是非とも趣旨ご賛同のうえ、ご出資をお願い致します。
農事組合法人無茶々園
代表理事 宇都宮俊文

『農地共有・文化共生基金』の設置について
「農地共有・文化共生基金」出資協約書
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