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| ◆異常気象に耐えて生きる | ||||||
「朝立ち、夕立知ってますか? 人類は木を切りすぎ、鉱物資源を使いすぎ、科学合成物質を使いすぎました。その結果、温暖化・異常気象の日常化が起こきました。今の子供達は、夕立を見たことがないのでは・・・。化学汚染も遺伝子レベルにまで深刻化しています。貴方の子供達は朝立ちをしていますか・・・。そして、佐渡の朱鷺のように人類は滅びるのです。」 昨年(1991年)の台風19号被害は収穫シーズンだと言うのに蜜柑山では人影がまばらで、偶然台風の被害を受けなかった農家は、悪い事をしているように、こそっと収穫している状態でした。そんな中で、ちっとは気合いを入れなければと肉体にエナジーのアルコールを注ぎ込むのですが、今一エンジンがかかりません。そんな時、皆様から過分なる御見舞い金、又、心暖まるご支援をいただき、無茶々園会員一同心より感謝をいたすところであります。 今回の台風は、風力もさる事ながら当地においては、雨が降らなかったため、吹き上げられた潮の塩害による被害が甚大だったのです。軒並み落葉してしまい、晩秋の実だけになった柿の木のように。勿論、蜜柑の場合、実は緑色ですが・・・。おまけに、カメ虫が一昨年に続き異常発生し、伊予柑やポンカンまでもやられてしまいました。バイオや超伝導、コンピューターの時代にたかがカメ虫ごときにギブアップしなければならないなんて、人間の科学文明なんて蚤の糞みたいなもんですね。もっとも、カメ虫の異常発生は、暖冬と言う異常気象のせいだと確信しているのですが・・・。異常気象は環境破壊が原因です。環境保護と安全な食物とは表裏一体の物です。今までは殆ど害虫でなかったカメ虫の為に日本全国どれだけ農薬を使ったことか(カメ虫は殆どの農作物にいます。)。結局、最後まで無農薬で通した農家は二割前後の収獲と壊滅的打撃でありました。 困った困ったと嘆いていても情勢は前向きには進みません。男一匹金玉がつぶれるまでは夢と希望を捨ててはいけない。愛する母ちゃんや子供達が迷うだけだ。と、ボロ頭を突き合わせて無茶々の里再生の知恵を搾りだしているところであります。今になってみると、ボロ頭もみんなが突き合わせてみるとまんざら捨てたものではありません。自分だけでは決心できなかった園の改植も、助かる木じゃないから諦めて植え換えよ、と皆に言われるとその気になって、ほんじゃ思い切って切ろうかと言うことになります。果実がなるまでどうするか、天災融資法激甚地指定を受けたのだから金のないものは大蔵省から借りればいい、払えなければ夜逃げをするだけだ、それが嫌なら稼ぐしかない。海へ行けばひじきや貝魚がいる。山へ行けば、竹も木も生えている。苗を植えた蜜柑畑には隙間があるからそこへ大根でも豆でも植えればなんとか生きていけるだろう。我々にはそれを食ったり使ったり支援してくれる消費者の皆さんがいっぱいいるじゃないか!そんな感じでみんな又ごそごそ動きだし始めました。どうか今年も昨年以上のご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願いいたします。この度は本当にありがとうごさいました。 |
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| 1992年1月1日 | ||||||
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